海のない信州は魚などからたんぱく質を摂取できることが少なく、昆虫が当たり前のように食べられてきました。
蜂の子、イナゴあたりは当然として、水生昆虫の総称であるザザ虫。製糸業が盛んだったため蚕など。
ただ、この辺りはわりと今でも手に入りやすいので食べたことあるのです。
ここはひとつ、山に打ち出でてみて、他の美味しいとうわさされる虫を食べてみようかなーと思い立ちました!
が!!
子供のころ全く虫捕りに興味が無かったため、虫の捕り方がが全然わからない…。。
冬に読んだとある本でイモムシがものすごくうまいと知り、今年は虫食元年だ!…と勝手に意気込んでその辺の腐葉土の土を掘れども掘れども、甘露の日和はなし。。
そこで目標をかえ、これまたうまいと言われる栗虫(これも芋虫の一種だと思う)を探すことに。栗はなかなか落ちてないからどんぐりでいいやと、穴空いたどんぐりを拾っては石ころで割る…ということをそれなりに車が通るところでやり続けること幾星霜。

50くらい割って虫果(釣果の虫版みたいなもの)1匹…。す、少なすぎる。。
そして(虫全般の形、だいぶ好き…では無い方だが)栗虫はかわいい…。

動きもさることながら、普通栗虫は秋にイモムシ、冬に蛹、春にはゾウムシになってるはずなのに、見つけたやつは4月時点でイモムシのまま…。のんびり屋さんすぎる…。栗の中で寝過ごして蛹になり忘れたに違いない。そこがまたかわいい。
見れば見るほど愛着が湧いてしまい、このままだと食べられなくなると思い、ひと思いに楊枝でひと刺し。炙って食べてみた。
噂通り、ナッツの味。でも1匹なので落花生の薄皮食べてる感じ。今度は小さじ一杯くらいは集めて食べようと思いました。
